一週間の献立を書いたのに、残業や外食で予定がずれ、使うつもりの食材が残ってしまう。そんなときは、七日分の料理名を埋める前に「家で食べる人数」「作れる日」「先に使いたい食材」を並べます。献立は約束ではなく、買う量と使う順番を決めるための仮の予定です。
ここで作るのは、夕食の主菜候補を中心にした一週間のメモです。完成したレシピ集や栄養計算済みの献立ではありません。主食・副菜などは普段の食事や家族の条件に合わせ、まず夕方に迷いやすい部分だけ決めましょう。
最初に料理名ではなく、食べる人数と作れる日を書く
同じ二人暮らしでも、二人分を作る日、一人だけの日、帰宅時刻が分からない日では買う量が違います。紙でも普段のスマホのメモでもよいので、月曜から日曜まで並べ、外食が決まっている日を先に埋めます。
- 家で食べる人数:確定していない日は「一〜二人・当日昼に確認」など、確認の時点も書く。
- 作業できる条件:「普段どおり」「火を使う料理は一品まで」「温めるだけ」など、自分が分かる言葉にする。
- 買い足せる日:一週間分を一度に買う前提にせず、途中の買い物や受け取りができる日を入れる。
曜日に「魚」「肉」と割り当てるのは、その後でも構いません。作れない日に手間のかかる候補を置かないことが先です。
冷蔵庫では「料理に使える状態」と残量を確かめる
手元の食材は、名前だけでなく「キャベツ半玉」「豆腐一パック」のように量も書きます。ただし、残っている物を何でも献立に組み込むわけではありません。期限表示、開封後の案内、保存状態を確認し、使えると判断できる食材を候補にします。
消費者庁の食品の期限表示の案内では、期限は表示された保存方法で保存した未開封の状態を前提としています。開封後も印字の日付まで保存できるとは限りません。献立メモは保存期限を延ばすものではないため、安全性が分からない食品を「使い切る日」へ押し込まないでください。
確認の手順が必要なら、冷蔵庫で先に使う食材を決める方法から始めます。献立メモには、在庫全体ではなく今週の料理に関わる物だけを移します。
一週間のゆる献立メモ:人数が変わる家庭の記入例
以下は説明用に作った架空の例です。二人分が基本で、水曜は外食、金曜は一人分。月曜に週前半の食材を買い、木曜に買い足せると仮定しています。保存日数や各家庭の必要量の目安を示すものではありません。
| 曜日・条件 | 夕食の主菜候補 | 食材・買い物の判断 |
|---|---|---|
| 月:二人、普段どおり | 豚肉とキャベツの炒め物 | 手元の半玉から四分の一玉を使う想定。肉は必要量を購入 |
| 火:二人、作業を少なく | キャベツ入り卵炒め | 残り四分の一玉の使用候補。卵の在庫を確認 |
| 水:外食 | 作らない | 夕食用の生鮮品を増やさない |
| 木:二人、買い足し可 | 焼き魚 | 木曜の買い物で、二人分の量と表示を確認して購入 |
| 金:一人、普段どおり | 豆腐料理 | 木曜に一人で使う量を選ぶ。具体的な料理を決めて材料を確認 |
| 土:二人、予定が変わりやすい | 冷凍うどんを使う料理 | 手元の冷凍品と具を確認。表示どおり調理できる候補を残す |
| 日:二人、在庫を見直す | 土曜に決める | 安全に使える在庫を確認してから、不足分だけ買う |
この例では、キャベツ半玉の行き先を月曜と火曜に分けています。実際の量は作る料理や食べる人数に合わせて変えてください。「半玉を買えば二人で二日分になる」という基準ではありません。また、日曜の空欄は何でも残り物を食べる日ではなく、次の買い物を決める前に在庫を確認するための余白です。
献立から買い物メモへは、不足分だけを移す
料理名を決めるたびに食材を別々に追加すると、同じ物を二重に数えることがあります。まず複数の料理で使う量を合わせ、手元の使用可能な量を差し引きます。
説明用の計算例:上の表とは別の献立で、月曜に卵を二個、火曜に二個使う予定なら、必要なのは合計四個。手元にその用途へ回せる卵が三個あれば、不足は一個です。ただし店で一個単位で買えるとは限りません。販売単位が大きければ、別の使用予定を決める、少量の商品を選ぶ、献立を変える、の順に考えます。
ここで決まった品名・量・条件を一回分の買い物メモへ移します。冷蔵庫の確認、献立の組み立て、店内の判断をそれぞれ一度ずつ行えば、同じ情報を何枚も書き直さずに済みます。
予定が変わったら、料理より食材の行き先を直す
月曜が急な外食になっても、一週間の料理をそのまま一日ずつ後ろへ送るのは避けます。月曜に使う予定だった肉や切った野菜を先に確認します。
- いつ使う予定だった物が残ったか:未開封・開封済み・調理済みを区別し、表示と保存状態を確認する。
- 次に作れる日に使えるか:使える場合は、火曜の候補と入れ替える。冷凍するなら、その食品に適した方法を確認する。
- 入れ替えで不要になった材料は何か:まだ買っていなければ買い物メモから外す。購入済みなら、別の用途を判断する。
調理済みの料理を室温に置いたまま翌日へ回さず、厚生労働省の家庭での食中毒予防に沿って、清潔な器具や早く冷える小分けなどを確認します。見た目やにおいだけでは安全性は判断できません。
次の週に直すのは、余った理由を一つだけ
週の終わりは「予定どおり作れたか」だけで評価しません。「人数が減った」「袋が大きかった」「同じ食材を別の家族も買った」と理由を残す方が、次の量を決めやすくなります。
例えば「キャベツが余った。次回は小さな販売単位を選ぶ」「忙しい日に切る作業が多かった。次回は温めるだけの候補へ替える」と一行で十分です。調理道具の買い足しを考えた場合は、キッチン道具を増やす前の判断基準で、洗う・戻す手間も含めて検討できます。
最初のメモは、七日分の人数、作れない日、先に使う食材が分かれば書き始められます。決まっていない料理を無理に埋めず、いつ決めるかを添えておきましょう。公式情報確認日:2026年9月14日。

